2021.04.06

ビーチハンドボールを日本に根付かせるために
自ら挑戦を続ける、ヤハラリカ

モデルとしてのキャリアから、スポーツ好きが高じて、いや、ずっと持ち続けるその挑戦するマインドからビーチハンドボールの世界に飛び込み、自身のチャレンジが可視化されるかのようにサハラ砂漠のマラソンなどにも出場するヤハラさん。彼女ならではの人生における思い出のつくり方、必読です。

それが当たり前だと思うくらい
みんなのそばにスポーツがあってほしい

―「ソレイユ ・スワソン」の象徴的な三角形、そしてトリコロールカラー、の2つの3に関連して、ヤハラさんがモデル、ビーチハンドボールのアスリートとして、また人として揺るぎない信念として掲げている3つのことを教えてください。

昔読んだ本に、“人間は、人間に喜んでもらうことでしか喜びを感じない”という言葉があって、最初は超性善説だと思ったんですけど、そう思って行動をすると自分がハッピーになるというのがあって、それが第一のモットーです。
砂漠に行くなど変わったことをしているし、いろんなことをやるけど、その信念を曲げなければ他人に何を言われても自分のやりたいことを貫けると思います。
それがあるからこそ、2つ目に“人と比べない”というのがあります。
「誰かより劣っているから劣等感を感じる」、「あの人がこうだから」と、人と比べてしまうと永遠に終わりがないと思っています。スポーツには勝ち負けがあってトップを目指すし、自分も勝敗にこだわるスポーツもやってきましたが、それではない部分もちゃんとわかっていたいと考えています。
私は私だし、「あの人よりか私は何か足りないかもしれないけど、私でしかない」と思っています。
3つ目は、中学生の時に言っていたことですが、“人生ネタづくり”。いろいろなことをどんどんやりたい。人生は1回しかないから、いろいろなことに挑戦したいし、できる限りの景色を見たいです。最高か最低の思い出だけ欲しいといつも思っています。最高は最高の思い出だし、最低は後で最高のネタになるじゃないですか。だから、超辛いことでもいいんですよ。普通だと思い出にも残りません。「なんだっけ、そういうこともあったね」が一番もったいないと思っています。砂漠マラソンの時もそうでしたが「練習、超辛かったの」みたいな両極端な思い出を求めますね。

―3つ掲げていることがバランスよくクロスして納得できます。
ヤハラさんにとって、スポーツや体を動かすことはどういうことですか?

人をハッピーにすることだと思っています。これは科学的にも認められているらしいです。
先ほども言いましたが、スポーツは競技要素だけではありません。運動が下手な方も体を動かすことでハッピーになれるし、観るだけでも人をハッピーにするし、例えばオリンピックなどでアスリートを観て勇気づけられたり元気になったりもします。「そこまではできないけど、これぐらいはやってみよう」という勇気になったりするから、スポーツ自体がすごく人をハッピ―にするものだと思っています。

―ヤハラさんにとっては、常にそばに置いておきたい、自分であるために組み込んでおきたいものなんですね。

そうですね、当たり前であってほしいもので、義務でもなく、お布団を干すのと同じくらいに、ちょっと面倒な時もあるけど、やったら気持ちがいいって、みんなのそばにスポーツがあってほしいです。世界中の大統領たちが全員スポーツをすれば、世界から戦争がなくなって平和になるんじゃないかとすら本気で思っています(笑)。そう思うぐらいハッピーにするものです。

―モデルやMCのお仕事もやり、ハンドボールや走ることもやっていると思いますが、その2つを切り替えるスイッチ、明確に違うことを自分の中で設けていますか?

私、相当人が変わるんですよ(笑)。仕事をしている時、ハンドボールをしている時、友達といる時で、意識をしていなくてもめちゃくちゃ変わってしまうんです。

―モデルとかをやっている時も?

はい。すごく変わります。身に着けるものがスイッチになりますね。メイクをしたり、ウエアを着たりするのが私のスイッチですね。

―モデルやMCのお仕事とスポーツで共通していることは何ですか?

「自分には何ができるか」が共通していて、モデルなら、「私より背が高い人も可愛い人もスタイルがいい人もたくさんいるけど、じゃあ、クライアントに対して私は何ができるか、求められているか」、ハンドボールなら、「自分はゴールキーパーとして何が得意か。苦手なことがあっても得意なスタイルに持っていくためにはどうすればいいか。チームのために、私だからできることは何か」といった個性をすごく大切にしています。
この考えはチームメイトに対しても言っています。「これが得意そうとか好きそうだから、この部分、もっと挑戦してみなよ!」と。何に対してもですけど、ネガティブなもの、下手なものを克服するよりも上手いものを極めた方がいいと思っています。上手いものって大体その人にとって好きなことが多いじゃないですか。「あなたが嫌いだったら、それは、そのことが好きな人に頼めばいい。そうやってお互い支え合えばいい」という考えで、どちらもやっています。

―ヤハラさんがスポーツウエアに一番求めることは何ですか?

テンションを上げてくれることですね。ファッションとしてはもちろんですが、機能面で着心地が悪いとテンションが下がります。朝、パッとウエアを見た時にビビッとくる何かがあるんですよね。起毛がいい、シャカシャカしていたいとか。そういうところで自分にフィットしてくれるものがいいですね。何をやるかによって必要なウエア自然と選んでいます。

―今回撮影場所として、タチヒビーチにお邪魔させていただきました。ビーチハンドの練習に使われる場所だと思いますが、ここはヤハラさんにとってどういった場所ですか?

ここは、本当はバーベキュー場で、スポーツ専用施設ではないんです。たまたまモノレールに乗っている時に見つけて、ここを使わせてほしいとチームもまだない段階から、ひとりで何度もお願いして、「そんなに情熱があるなら、営業時間外なら」と許可をいただきました。これ話し出したらインタビューが長くなります(笑)。
日本でビーチハンドができる場所が本当に少なくて、東京にはフルコートでやれる場所を見つけることすら難しかったんです。ビーチハンドは危なくてゴールも必要だから、ビーチバレーはOKな場所でもビーチハンドはダメことがあります。コートを探すのに7年ぐらいかかったんですよ。それで、ここを見つけてお願いをし続けました。
その想いを汲んでくださって、今はありがたく使わせていただけるようになりました。7年分の思いがこもった場所なんですよね。しかも地元から近いし。本当にありがたいです。やりたくてもやれなかったので、来るたびにワクワクしますね。

―今回のセルフコーディネートのポイントはどこですか?

いつもジャージでいがちなので、カジュアルな方は、スカートを入れて女子っぽくしてみました。スカートとスニーカーでジャケットを羽織るというのが私の定番です。
競技のことを考えてヒールを履かないから常にスニーカーなんですよね。スニーカーも家に70〜80足持っています。

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―ヤハラさんらしさもありつつ、スイッチの切り替えにもつながりますね。

いつもタイツとかなので、そうですね。

―モデル・MC・ハンドボールなどでこれから挑戦してみたいこと、掲げている目標はありますか?

人生の目標は、死ぬ時に「あー、楽しかった」と思うことです。
ビーチハンドボールに関しては、ヨーロッパがメジャーのスポーツで、日本には大会となれば多くの人が集まりますが、私たちのようにちゃんとチームとして定期的にビーチハンドの活動をしているのは5〜6チームしかなく、まだまだ少ないんですよね。全国大会に行っても、いつも同じ相手です。
やっぱり、ヨーロッパに挑戦したいというのがあります。去年、招待を受けてチェコにひとりで行き、向こうのチームに混ぜてもらって大会に出場したんですけど、全然違ったんですよね。チェコに行くと体も私が一番小さくて。日本では大きい方なんですけど。
日本では数名しかできないようなスピンを、向こうでは体の大きな人たちがみんな回っています。
そして、ONとOFFの切り替えがすごく上手い。ビーチハンドをすごく楽しんでいて上手し終わったら、すぐにビール飲んで踊る。日本だと部活っぽい感じがありますから。これが発祥の地なのかとめちゃめちゃ感じたんですよね。
ビーチハンドはエンターテインメントのスポーツだから魅せなきゃいけないし、楽しんでもらうには、自分たちが楽しんでないといけない、とチームでいつも言っているんですが、まさにこれだと思いましたね。

―エンタ―テインメントだから、スピンして入れると2点になるんですか?

そうです。競技規則に「華やかなプレーは2点とする」といったように書いてあります。その華やかなプレーの定義はここ数年でスピンやスカイに決まりました。

―自分が生きるうえで挑戦したいこと、掲げていることはありますか?

ずっと挑戦したい、続けたいとは思っています。みんながあまりやっていないことをやりたいという、天の邪鬼な気持ちがあります。
砂漠マラソンにチャレンジした理由もそれです。人がやっていないことを本当に私はやれるのか挑戦したい。ビーチハンドのヨーロッパ挑戦に関しても多分日本人初になると思うので、本当にやれるのか挑戦したい。やれる自信はあります。

―場所を7年かけて探したメンタルも持っていますからね。

そうですね。ビーチハンド愛は日本でトップだと自負しているので、バイタリティだけでヨーロッパに乗り込もうと思っています!

●プロフィール
ヤハラリカ(やはら・りか)

1984年生まれ。2009年に雑誌の専属モデルとしてデビュー。その後、スポーツシーンだけにとどまらず、さまざまなジャンルでモデル・タレント・女優・MCとして活躍。日本ハンドボール協会広報委員・ビーチハンドボールアンバサダーやランニング講師の資格など、スポーツ愛にあふれる活動を行う。

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